令和7年6月下旬から日本初のミニピル「スリンダ」が発売になります

2025年06月19日

令和7年6月下旬に、いよいよ日本初のミニピル「スリンダ」が発売になります。

血栓症のリスクを心配されていたかたは、ミニピル発売を待ち望んでくれていたのではないでしょうか。

ミニピルとは黄体ホルモン(プロゲステロン)のみを含有する経口避妊薬のことです。

現在日本で発売されているピルは卵胞ホルモン(エストロゲン)とプロゲステロンが含まれているため、血栓症のリスクがあります。ミニピルはエストロゲンを含まないため血栓症のリスクが低く、ピル内服ができないかたも使用できる可能性があります。また血栓症を心配されているかたや、40歳以上のかたにもお勧めできます。

成分は「ドロスピレノン」で、「ヤーズ配合錠」「ドロエチ配合錠」「ヤーズフレックス」に配合されているプロゲステロンです。

避妊効果は従来のピルと同等で、避妊成功率は約99.6%です。1周期28錠でパッケージされており、そのうち24錠が実薬、4錠が偽薬で月経初日から開始します。特徴としては従来のピルよりも不正出血の頻度が高めですが、継続して内服することで軽減するといわれています。

スリンダは自費のピルで、設定価格は施設により異なります。現時点では未定ですが、当院では他の自費のピルと同等か、やや高くなるのではと思われます。

当院では7月上旬から処方予定です。